理学療法士の仕事とは?
病院でのリハビリテーションスタッフです。
特に整形系の疾患(骨折や人工関節など)や、脳卒中での麻痺をもつ方々に対して歩行能力を中心とした運動に関するリハビリを行っています。
今まで培った人とコミュニケーションをとるスキルや退院後の生活を考えながら仕事をしています。
リハビリテーションは筋力の維持増強だけでなく、関節の動きを良くしたり、工夫して退院後も使える日常生活動作を指導したりしていますね。
理学療法士は国家資格ですので、退職後に専門学校へ3年間通いました。
専門学校での勉強ははっきり言ってめちゃくちゃ大変です。
介護職から理学療法士に転職しようと思った経緯
私は介護福祉士だったのですが、あまりにやれることが限られている…
というか私のやりたいことは何となくこれじゃないというモヤモヤした感じを抱えていました。
給与面でもやや不安はありましたが、勤めていたところは介護士にしてはまだ待遇は良く年収は400万円程度でした。(それでも他職と比べてけして高くはないですが)
もちろん介護福祉士は、ご利用者様の『今の状況』をそのまま受け入れ、その上で生活が出来るように日常生活を支援する大切な仕事です。
しかしご高齢のご利用者様のADLはどうしても落ちていきます。
私はその事に対してあまりに無力で知識がありませんでした。
そして5年目。
現場のリーダーを経て次は管理職かというタイミングでしたが、ADLの『評価』と『治療』を専門とする理学療法士への転向を決意しました。
介護職から転職したことによる変化①:仕事内容や働き方について
まず、夜勤がなくなりました。
これは結構大きかったですね。
転職と同時に結婚をしたんですが、夫は早朝勤務の人だったので夜勤があったら全く夫婦が一緒になることはなかったと思います。
仕事内容は、今までのことを生かしつつ、一歩踏み込んだ関わりができています。
特にADLを医療的に評価しつつ、どうすれば動作が改善するかということに対して具体的な技術を持てたことがモチベーションアップに繋がっています。
まだまだ駆け出しなので無力ではありますが。
余談ですが介護士の時はジャージだったので、結構ご高齢者から『低学歴』や『家政婦』と罵られることもあったのですが、白衣になってからはビックリするほど暴言や暴力を受けることが減って…
ある意味とてもショックを受けています。
介護職から転職したことによる変化②:給料や待遇面について
収入は、前の職場が結構待遇がよかったこともあり劇的には変わりませんでしたが、それでも月収の手取りが2万円近く上がるっていうのはすごく大きいですね!!
あと完全不定休で激務、連続した夜勤や休日出勤で疲弊した毎日を過ごしていましたが、それに比べたらまだ楽な日々を送れるようになりました。
土日の研修や時間外にすべき勉強や課題はたくさんあるものの、タフネスとガッツで乗り切ることができています。
まだ有給は取れるような時期ではないですが、有給消化率は介護士の時と同等程度。
まあ仕方がないと言えば仕方がないですね。
お盆や正月も少ないながらあるっていうのが自分のなかでかなり大きいです。
自宅で年を越せることになるなんて…笑
介護職からの転職を成功させるポイント
転職活動中(というか学校に通っている3年間)は介護福祉士であることを利用して日中は講義に行き、週末の夜は夜勤のホームヘルパーしていました。
普通のアルバイトよりはかなり時給がいいのでなかなか美味しかったと思います。
そして、ご自身で培ってきたコミュニケーション能力はどの職業であれ必ずいかすことはできると思います。
但し、そのコミュニケーション能力のぶぶんで私は落とし穴にはまりました。
認知症介護にありがちな『分かりやすい言葉で短く伝えようとする癖』や
『安心させるために詳細な部分はぼかして伝える癖(悪く言えばごまかし癖)』のようなものが身に付いてしまっている方は、少なくないのではないでしょうか。
私はそうでした。意識して丁寧にコミュニケーションを取るようにしないと良くも悪くも『ことなかれ主義』になってしまう癖がすっかり身に付いてしまっていて愕然としましたね。
けっして介護士が不誠実であるとかそういうことをいっているのではなく、
すごく考えてマルチタスクを行いながらご利用者様の混乱を避けるスキルが、自然と身に付いてしまっている場合が多いのではないでしょうか。
転職したい職種では「お客様や仕事仲間たちととどのように接するべきか」を意識してみると更に転職はスムーズになります。
そしてご自身のコミュニケーション能力の強みの部分だけを、遺憾なく発揮できるようになるのではないでしょうか。
これから転職したいと思っている介護職の方へ
介護のおしごとはとても素晴らしいものだと思います。
心身ともに辛くて、様々な病院にかかったりもしましたが、私は介護というご利用者様のお力になれるおしごと自体はとっても好きだったんだと思います。
だからこそ、理学療法士として患者様のお力になれるおしごとを選択しました。
ただここを見ておられるということは転職をお考えということでしょうし、悔いのないおしごと探しをなさってください。
今まで介護をやっておられたならばそれ相応のタフネスを持っておられると思います。
人生は長いと思いますので、ご自身のやりたいこと何度でもやり直しながら、素敵な生活を手にいれてくださいね!
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